「……奈、柑奈」



「っ……!」


いつの間にか眠ってしまっていたらしい。

唯くんの声に目を覚まして、慌ててソファーと唯くんに寄りかかっていた体を起こす。



「そろそろ寝るか?」

「そ、そうだね……」


ふと時計を見ると、もう12時になっていた。


「じゃあ俺はソファー借りて寝るから」

「え……一緒に寝ないの?」

「……一緒に寝るつもり?」



唯くん、私と一緒に寝たくないのかな……。
雷もまだ鳴ってるし、怖くて1人じゃ寝られないのに……。



「怖くて1人じゃ寝られない……」


「あー……わかったよ」



泣きそうな顔をして見つめたら、唯くんは視線を泳がせて、それから観念したように頷いてくれた。

なんでそんなに躊躇うの……?

やっぱり私のシングルベッドじゃ狭いかなぁ。