……と、うとうとしていた時。
ゴロゴロ……と窓の外から音が聞こえて、雷が落ちた音がした。
「っ……!」
びっくりして目が覚めたら、私の髪は綺麗に乾いていて、唯くんが私の頭を撫でてくれた。
「大丈夫。怖くねえよ」
子供をあやすみたいに優しく撫でられる頭に、ほっとする。
いつもならこんなこと照れくさくてできないけれど、今日は雷が怖いから許してほしい。ぎゅっと唯くんに抱きついて、唯くんの匂いをめいっぱい吸い込んだ。
「今日、一晩ひとりで平気かよ」
「……平気じゃ、ない」
今は唯くんがいるから怖くないけど、ひとりだったら絶対に怖い。
きっとトイレも行けない。
「……泊まっていこうか」
少し頬が赤い唯くんにつられて、私の頬も赤く染まる。
「いいの……?」