「うん、行きたい」



手を繋いだまま、今来た道を辿って行く。

周りから見たらばかみたいかもしれないけれど、こんな小さなことが、宝物みたいに大切
だ。

さっきより暗くなった空のした、並んで歩く。



「今度はカルピス味にするかな」

「今度は私が買う!」

「別にいいって」

「買うの!」



さっきも奢ってもらったんだから、唯くんにばかり払わせるわけには行かない。


カルピス味の半分に割るタイプのアイスを買って、またふたり、外に出る。




「……公園に寄って食べませんか」



ちょっと欲張りになってそう言ってみたら、


「いいっすね」


なんて笑ってくれた。