「……」 まだ、帰りたくないな。 もうちょっと、唯くんと一緒にいたいな。 そんなこと言ったら、迷惑かな。 「やっぱ、アイス半分じゃたりねー」 私の手を握ったまま、突然そう言った唯くんに、驚いて顔をあげる。 「え……?」 「もう1回コンビニ行っていい?」 少し照れた顔。 赤くなった頬。 もう一度強く、握り直してくれる手。 私の考えてること、わかったのかな。 もう少し一緒に、いてくれるんだ。