一方その時、

「おいー、奏汰?」
と朔に呼ばれるのに気づかなかった。

「おい!」
と腕を掴まれ、

「ん?」とやっと気がつく、

「朔お前ずっと呼んでた?」疑問形で、

「そうだよ~」とにっこり笑う。

「なんだよ、」と嫌そうな顔をして、

「ってかお前!痛かったんだけど!」今更さっき掴まれたことを思い出す。

「あっ ごめんごめん~」とにっこり笑う。

「きもっ」と小さな声で呟く。

「んー?」ぎゅっと朔に腕を強く掴まれ、

「冗談だって、」と苦笑い。

「じゃあそんな生意気な奏汰くんに質問でーす」とにっこり笑顔で。

「なんだよー」と苦笑い。

「今さっき誰のこと考えてたのー?」と満面の笑みで。

「べ、別に誰も か、考えてねぇよ!」と苦笑い。

「考えてないにしては焦りすぎじゃないー?」とまたも満面の笑みで。

「あぁ、わったよ!」と焦りながら言う。

「流石奏汰くん♡」とにっこり。

「きもっ!」とちょっと引く。

「えっと、奏のことをちょっと考えたと言いますか。まぁまぁそんなとこっすよ!」と照れる。

「きもっ!あっ!やっぱりねー」と笑う。

「ん?何か聞こえたような。まぁ、冗談か。」
と苦笑い。

あぁ…俺情けないな、

だめだな、

やべっ…俺奏に顔見られたんだよな…

顔真っ赤なのバレバレかな…

はぁ。 俺女々しいかも、

奏今頃何してるのかなー?

気になるな…

こんなこと考えてる俺ってやっぱ女々しいな…

会いたい… ものすごく会いたい…

あぁ…会いたいな…

続く。