座席を見るために黒板まで向かった。
黒板まで向かう最中に知らない男の子が私に話しかけてきた。

「あの!星野美麗さんですよね?」

「はい。そーですけどなんですか?」

「あの、僕は佐伯渚(さえきなぎさ)って言います。」

「渚くんねよろしくね。」

「はい。あの良かったらでいいんですけど連絡先交換しませんか?」

「あ、うん。いいよ。」私はこの言葉を言って軽くニコッと笑った。

「ありがとうございます!」

「うん。」

「おい、渚だけずるいぞー俺も交換してもらってもいいですか?星野さん。」

「あ、うん。」

「ありがとうございます。」

「うん。」

「俺も!交換して欲しい」

「は、はい。」

「後でもいいですか?」

「はい急にすみませんでした。」

「後で絶対に交換するんでとりあえず席に行ってもよろしいでしょうか?」

「はいすみませんでした。」

「謝らないでください。」

真夏も捕まっていた。しかも今さっき私も言われた人たち。でも、真夏はすべて断っていた。

「美麗ごめんねー!」

「全然大丈夫だけど大丈夫だった?」

「うん!全然大丈夫!!」

そして席を確認して座った。
真夏が私の前の席で私が真夏の後ろの席だった。しかも窓が目の前にあってすごく景色が綺麗。

「ねー美麗」

「ん、どーしたの?」

「景色綺麗だね」

「うん!そーだね!すごく綺麗」

「だね!ここで1年間生活するんだよね」

「うん、楽しみだね!」

「うん!すごく楽しみ!」


そしてそんなことを話していると担任の先生が入ってきた。

「おーいみんな注目ー!軽く自己紹介をするからよく聞けよー!」

「はーい!」

「俺の名前は結城奏多っていうから覚えてくれなーそれから担当教科は数学を担当するからなー!まぁよろしく。」

「質問あるやついねーか?」

………。

「大丈夫そーだな。」

「じゃ今日は終わりにするか。」

「じゃさようなら。」

「さよならー!」





この時、私の中で何かが動き始めた。