私は言われた通りに数学準備室に行った。

「失礼します。先生どーしたの?」

「あぁちょっとな。用事はないけどな笑」

「そーなんですか。用事がないなら帰ってもいいですか?」

「嘘言ってごめん。美麗、ちょっと来て。」

今さっき星野さんって言われた時もそう、美麗って言われた時もドキッとした。

「奏多、どーしたの。」

「なぁちょっとこのままいさせて」
と言って抱きついてきた。

「え、でもここ学校だよ?」

「大丈夫、ここ誰も来ねーから。」

「じゃいいよ。」

「なぁー」

「ん。どーしたの。」

「なんで今日の授業の時ぼーっとしてたんだよ。」

「え、あ、なんとなく恥ずかしくて、笑」

「そーだったんだ。やっぱりそーだよな。」

「う、うん。」

「実は俺も。」

「え、そーなの?」

「うん。実は俺な人をこんなに好きになったのは、初めてなんだよ。」

「そーだったんだ私は2回目かな?」

「え、2回目?」

「う、うん。言わないけどね笑」

「え、なんで教えてよ。」

「だって初めて人を好きになったの小学校の時だもん。しかも、女の子のことを好きになっちゃって。」

「え、もしかして城咲さん?」

「うん。この感情は伝えてないけど今でもたまに真夏に好きっていう言葉を言いそうになっちゃうの。」

「そーなんだ。でも言ってもいいんじゃないか?」

「え、そんなことを言ったら真夏が困っちゃうじゃん。」

「そんなことない。城咲さんも本当の気持ち知りたいと思うよ?」

「わかった今日、話してみるね。」

「うん、そーしな。」

「はい。じゃ私、戻ります。」

「おう!じゃーな」

「はい。」

そして私は教室に戻った。