その日もみんなで友樹くんの家に泊まっていた。

今日は私もなんだか眠くてウトウトしていると阿部ちゃんが隣に寝ていてお互いの手が触れたその時阿部ちゃんは私の手を握った。

私は突然のことで戸惑ったが寝たふりをしてそのままにしていた。

次の日の夜いつものように阿部ちゃんとラインしていると電話しない?と言われた。
私はすぐに、いいよと返事をした。

♫〜

「もしもし!」

「玲菜、わりぃないきなり」

「ううん!大丈夫だよ!玲菜暇人だからね〜」

「なに言ってんだ。なんか玲菜の声聞きたくなってよ」

そんなことをさらっという阿部ちゃんに私はなんだかドキドキしていた。

他愛もない会話をしていると時間はあっという間に過ぎて外は明るくなり5時間も経っていた。

「やばいよ!仕事でしょ?もう切らなきゃ」

「そうだな玲菜も学校だろ?こんな遅くまで悪かったな」

朝から学校だけど私は楽しくてそんなの関係なかった。