「転校生の、多野 穂香さん。


訳あって2日遅れの登校だが、皆仲良くしてやれよ。


多野、何か言おうか。」


「あ…えっと…多野 穂香です。


父の関係で越してきました。


どうぞ、よろしくお願いします。」


そう言って頭を下げると、皆拍手をしてくれた。


顔をあげるとクラス中が笑顔で、私はほっとする。