試合が終わったバスケの人たちがぞろぞろと外へ出てきた。
「優勝おめでと〜!!!」
外にいた女子から大きな歓声が上がると、「当然だろ、俺がいるんだから」と冬馬。
「隼斗が入るまで負けてたくせに」
美月が言うと、そーだそーだと周りが冬馬を責める。
「感謝しろよ」
冬馬が文化祭の準備時にやったように、隼斗が冬馬の肩を組み、ドヤ顔で言った。
そのあと体育館で表彰があり、冬馬と隼斗の2人と、バレーの代表で美月が壇上に上がった。
フットサルと、サッカーはダメだったらしい……
「バスケ優勝、バレー準優勝とかすごいよな」
教室に戻る途中、興奮冷めあらぬ様子で健吾が言う。