「男子は、1回戦突破したんだからあたしたちも絶対勝つよ!」
美月の掛け声で、みんな気を引き締め、コートに入る。
たくさんの人が見てる。
落ち着いて、落ち着いて。
大丈夫。
あたしたちは、相手がそんなに強くなかったこともあり、どんどん点を入れた。
「ナイス梨佳!」
あたしが点を決めて、みんなとハイタッチする。
ふと入り口から見てる男子が目に入った。
「ナイス〜!」と、冬馬と隼斗がブンブン手を振っている。
嬉しさと、恥ずかしさで、曖昧に笑って前を向き直した。
その後も、一方的に点を入れ、そのまま1回戦突破。