高橋隼斗くんがあたしの後ろに向かって歩いてくる途中、彼がなにかを見て顔をしかめた。
その方向を見てみると、教室の真ん中の席の、冬馬……?
いや、気のせいか。
「よろしく。吉沢さん」
いつの間にか自分の席、あたしの後ろに座った高橋隼斗くんが声をかけてきた。
近くで見るとほんとに……なんていうか、キレイ。
「あの……」
「あ、ごめん!あたし吉沢梨佳。
梨佳でいいよ」
またあたしは人の顔をまじまじと……。
失礼極まりないな。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…