何分か経ったあと。
「そろそろみんな戻ってきたかな?誰かいない人いない?それか増えてない?」
「ちょっと冬馬、怖いこと言わないでくれる?」
あ、美月発見。
「美月〜どこ行ってたの〜!どーだった?」
「ごめんごめん。……うん」
ん?なんか様子がおかしい。
「じゃあ解散にするか」
遠くで男子の声が聞こえ、ダラダラ話してる人や、ゆっくり帰り始める人など様々。
あたしは美月の手を引いて、みんなから離れた。
突然後ろから、不規則で擦り切れそうな声が聞こえてきた。
「え、ちょっとほんとどうしたの!?なにがあったの?」
1度流れ始めた涙はなかなか止まらない。
近くのコンビニの駐車場に座って、美月の背中をさすりながら、泣き止むのを待った。