「今月美咲の誕生日なんだけど、どーゆーのがいいのかわかんねんだよな。何がいいと思う?」




冬馬が机の横にしゃがみ、机の上に置いた腕に、顔を乗せて聞いてきた。




彼女のことを本人の口から聞くと、予想以上に心にくる。




胸が痛い。




でも近くにいる冬馬にドキドキしてる自分もまだいる。




この複雑でめんどくさいあたしの気持ち、誰かどうにかしてほしい。




「あんたが選んだものならなんでも喜ぶよ」




美月がテキトーに流して、リア充どっか行け〜と追い払った。