「梨佳ぁ〜!!」 教室に入るや否や、美月が勢いよく飛びついてきたから、後ろに倒れそうになった。 隼斗の予想、大正解。 「大丈夫?なんともない?」 美月の目は本気で心配してくれていた。 「大丈夫だよ。ごめんね心配かけて」 「梨佳〜!当番!」 あ、やば。交代なの忘れてた。 「美月まだ休憩だよね?あたし接客行ってくるね」 「わかった。がんばって!変な男に捕まらないようにね」 冗談っぽく言って、美月は教室を出て行った。