黒いマントに、黒い髪、そして輝く瞳。




闇から見えた光のようだった。




あたしの肩を引き寄せた隼斗は、「大丈夫?」と優しい声で包み込んでくれた。




それに安心して、隼斗の顔を見上げると。




見たこともないような鋭い目で、相手を睨んでいる。




相手の男子3人も、隼斗の華奢な身体から出た殺気に、動けないでいる。




「行こ」




その鋭い瞳に驚きながらも、隼斗に支えられて、教室を出た。