10分後、ドアが勢いよく開いて 、息が止まった。




か、かっこいい……




そこに立っていたのは海賊姿の冬馬。




「これやばくね!?ちょーかっこよくね?いや〜俺かっこいいわ〜」




ハイテンションのまま友達のところへ行ってしまった。




眼帯が痛いのか左目を気にしながら。




「あ、そーいえば隼斗は?」




あ、確かに。冬馬と一緒に連れてかれたから隼斗も着替えているはずだ。




すると、見るからに嫌そうにダルそうに実行委員に連れて来られた隼斗の姿が見えた。




「ねぇ、やっぱこれやなんだけど」




「え〜似合うのに」




黒いマントを翻して教室に入ってきた。




「ヴァンパイア……」




隼斗の顔立ちもあって、目を引く。




「似合ってんじゃん」




「俺は目立ちたくなかったのに」