あたしの高校最後の1年間は、青春そのものだった。 あなたが自分の人生を犠牲にしてまで作ってくれた、その時間。 あたしは一生忘れない。 絶対に。 あなたには伝えたいことが多すぎてうまく言葉にできないけれど、これだけはちゃんと伝えたい。 「……ありがとう」 あたしの首でひっそりと輝く雪の結晶を握りながら、あなたに届くように心を込めて。