「感謝しろ」




ドヤ顔を決めながら隼斗の肩に腕を置いた。




いつの間にこんなに仲良くなったんだか。




「ん?どれ?これ?」




あたしが手を伸ばすと冬馬がひょいっと取ってくれた。




「あ、ありがと」




気づいてくれたっていう嬉しさと、恥ずかしさで下を向いてしまった。




と、突然頭に何かが触れた。




びっくりして顔をあげると目の前に意地悪そうな冬馬の顔。




あたしの頭をくしゃくしゃしながら、お前も感謝しろよ、とか言ってくる。




もう、ほんとに心臓に悪い……