なんで来ないの……!
あたしを1人にしないでよ……!
どこへ向かってるのか、自分でもわからない。
でも足が勝手に進んでく。
頭より先に体が動いている。
それでも走り続けていると、自分がどこへ向かってるのかわかった。
河辺だ……。
あそこはあたしたちの思い出の場所。
あたしは勝手にそう思っている。
隼斗は、河辺にいる。
なんの根拠もない確信が生まれる。
あたし……まだ隼斗に伝えてないこと、あるんだよ。
勝手にいなくならないで……。
あたしを1人置いていかないで────
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…