なんで来ないの……!




あたしを1人にしないでよ……!




どこへ向かってるのか、自分でもわからない。




でも足が勝手に進んでく。




頭より先に体が動いている。




それでも走り続けていると、自分がどこへ向かってるのかわかった。




河辺だ……。




あそこはあたしたちの思い出の場所。




あたしは勝手にそう思っている。




隼斗は、河辺にいる。




なんの根拠もない確信が生まれる。




あたし……まだ隼斗に伝えてないこと、あるんだよ。




勝手にいなくならないで……。




あたしを1人置いていかないで────