次の日の朝は、なぜだかとても目覚めがよくて、昨日のことは長い夢なのかと思った。 でも、洗面所へ行き、鏡に写った真っ赤に腫れている目を見て、それが現実だと思い知らされる。 今日1日はこれでもかってくらい隼斗の隣にいよう。 たくさん話して、たくさん笑って。 そしたら何か、変わる……? あたしに、何が変えられるの……? また不安に押しつぶされそうになる気持ちを振り切り、制服に着替えた。