隼斗と出かけたりする時は、いつもあたしや美月から。 隼斗から誘われるなんて、逆に怖い。 隼斗はなにを考えているのかよくわからないことが多いから、余計に。 でも授業中はあたしの前にすわる隼斗の背中を見つめ、授業が終われば何気ない会話をする。 そんな幸せで、奇跡のようなただの日常が楽しくて。 あたしはこの華奢で意地悪な隼斗から、目を離せないんだ。