「明日はなんの日でしょ〜か!……正解は、俺の誕生日でした!みんな誕プレよろしく〜」




次の日、学校へ行くとあたしの緊張を吹き飛ばすくらい大きな声を出した冬馬が、教壇に立っていた。




みんな「気持ちだけあげとく」「しょうがない。俺の愛を受け取れ」などテキトーに流している。




明日、冬馬誕生日なんだ。




でもごめん、あたしは今それどころじゃない。




案の定、昨日は帰ってからの頭の中は隼斗でいっぱい。




あたし、一緒に帰ろって誘われたよね?




あたしの欲求不満からの幻想じゃないよね?