「ごめん、梨佳!今日バイトのヘルプ入んなくちゃいけなくなっちゃって……。」




次の日の放課後あたしの目の前でパンッと手を合わせ、上目遣いの美月。



「おっけおっけ!がんばって〜」



とか言いつつめっちゃ不安。



昨日は美月がいたから2人とも普通に話せたけど、3人になったらあたし、喋れるのかな……?




いや、むり。今日の勉強会はナシにしてもらお。うん。



「じゃあ、お先!勉強会サボっちゃダメだからね〜」



ヒラヒラ手を振って美月が教室を出て行く。



「………はぁ」




「今日、やるの?」



顔を上げると首をかしげる隼斗。



ん?まってなんで教室にもう誰もいないの?



気づいたら残ってるのは2人だけになっていた。



「冬馬は?」



「消えた。サボりじゃね?」