「梨佳は本命として渡すんでしょ?」 本命…… てことは、告白するのと同じだよね。 そんなこと……できるのかな? 「そうしたいとは……思ってる」 美月は、生地を混ぜていた手を止めて、あたしのほうへ向いた。 「がんばれ!受け取ってくれるといいね」