「やっぱ女子すげぇな。俺全然わかんなくてさ……はい、たいしたものじゃないけど」
健吾はそう言いながら、ためらいがちに包みを渡してくれた。
「そんな全然。気持ちだけでもよかったのに。……入浴剤?」
袋を開けると、入浴剤が3つ。
「男子からのプレゼントって、消耗品のほうがいいのかなって」
なんで入浴剤?って思ったけど、健吾らしい理由で思わず笑ってしまった。
「ありがとう。嬉しい」
あたしが、健吾と美月からもらったプレゼントをテーブルに置こうと手に取った時。
首筋になにか冷たいものが触れた。
びっくりして後ろを振り向くと。
「俺からのプレゼント」
そう言って、隼斗はキレイな笑みを浮かべた。
首元を触ると、シャラシャラしたものがぶら下がっている。
「ネックレス……?」
「そ。梨佳っぽいの見つけたから」