「つかれた〜」
あたしは帰ってくるなり、ベッドに倒れこんだ。
あの後、外に出ると辺りは思ってた以上に暗くなっていて、そのまま解散になった。
今日は、いろんなことがあって、いろんなことを感じて。
いろんな隼斗を知れた……。
美月の策略はあからさまだったけど、その分隼斗が近くにいて。
その瞬間、あたしの肩に頭を預けた隼斗の寝顔がフラッシュバック。
「んきゃ〜〜〜〜〜〜」
抱き枕に抱きつき、足をバタバタさせた。
でも、次に隼斗の悲しそうな、なんとも言えない表情が頭に浮かんだ。
迷子の男の子───ゆうとくんと別れるときの、あの顔。
あの表情に深い意味があるように思えてならない。
もしかしたら、まだあたしの知らない隼斗がたくさんあるのかもしれない。