「あ、梨佳。ごめん。俺寝てたんだ」 上映が終わり明るくなった時、あたしはやっと隼斗の身体を揺らし、起こした。 焦点が定まらない目をこすりながら、隼斗は謝り、恥ずかしそうに笑った。 視線を感じ、隼斗とは逆のほうを向くと、美月と健吾がこっちを見て笑っている。 正確には、美月はあたしを。健吾は隼斗を。 「んじゃそろそろ行こっか」 美月がニヤニヤした顔のまま言い、4人で外へ出た。