は?自殺じゃないんだけど。

振り返ると、眠そうに欠伸をしながら1人の男子生徒が近寄ってきた。

もし、私が本当に自殺しようとしてたなら確実に自殺するよ。とめる気ないよね?

めんどくさそうだし…眠そうだし。


「違う。下に降りるのが面倒だったの。」

「はあ?」


「もう、いいでしょ?私急いでいるの。」

少しだけイラついて私は、声を張り上げた。別に叫ぶほど大きな声ではなかったけど。

だけど、私の声が聞こえたのか、3人は私をみて慌てて逃げていった。
残された子は、静かに立ち上がると不思議そうにあたりを見回して校内に入っていった。


さっき突き飛ばされた時に出来たのか、肘から血が出ていた。


「やっぱ、なんでもない。」
私はフェンスを降りて、屋上を出た。