もう、かれこれ20分はたっていた。

携帯を握りしめ、ライネのトーク画面をじっと見ている。

『ずっと前から好きでした』

この言葉を送ろうか、送らないか…

私は、もうやけくそになって送信ボタンを押した。

「あ~…やってしまった…」

私の中では初めての告白。

翔湊〔かなた〕がそのメッセージを見るのはいつかわからない。

私はとにかく新奈に電話をした。

「新奈、私 やったよ。」

声が、震えていた。
とてつもない、緊張でこんな事は初めてだった。

【え、うそ。ほんとにしたの!?】

新奈も驚いている…

【え、それで…返事は?】

「まだ、来てない…」

怖かった。

だから…翔湊には

『付き合ってください』

までは言わなかった…

振られるとわかっていたから…

【沙羅、、よく頑張ったね。】

新奈が初めて褒めてくれた…

私は、涙が出そうだった。

《チロチロ》

ライネの受信の時に流れる音楽…

【沙羅!! 翔湊くんじゃないの!?】

新奈が少し急かすように言う。

「え、うそ!?」

私も、驚いて 翔湊のトークを見る。

『いいよ。付き合おうか??』

私も予想外な返事書きた。

「え、うそ………。」

私は、手が震えて…すごいことになった。と思った。

【沙羅!? 翔湊くん、何だって!?】

電話の向こうで新奈が叫んでる。

「かな…かが………いいよ…って……」

【え? なんて? 聞こえない!!】

「翔湊が、いいよって…付き合おうか??って」

初めてだった。

私は、本当に天に昇るいもちになっていた。

【え!? 良かったじゃん!新奈!】

「え、うん! ありがとう!!」

新奈がこれほどまでにないほど喜んでくれた。

自分のことのように…

だけど…

私とかなたは………