「ダイで良いんじゃないの?場を乱すから。」
とまとんがそう言うと、しまんちゅとメロンがそれに賛成し出す。
「確かに。村人なら、もっと為になる発言してほしいだべさ。命かかってんのに、場を乱すのはあまり好ましくないべ。」
「処刑は....ダイさんで、決まりですか....?」
「ちょっと待て!!俺は村人だ!!!」
ー発言を終了して下さい。
では、処刑投票にうつります。ー
そうアナウンスが流れると、椅子の左右からドーム状に壁が盛り上がり、あっという間に他者との交流を遮断するカプセルホテルの様な空間が出来てしまった。
しかもこの壁、防音になっているのか周りの音が全く聞こえない。
「は?!なんだこれ?!!」
パソコンの画面がパッと代わり、画面上の左端に小さくあの羊の動画が流れ始めた。
《それでは、パソコンのキーボードを使って処刑するプレイヤーの名前を5分以内に入力して下さい。》
俺は冷えた指先で、その人物の名を入力した。