同窓会から数日後。

真実は仕事の面接に行くことになった。

そして、その面接先は何を隠そうホストクラブだった!!

電話で真実と珠利は少しケンカになった。

「ちょっと、ホストクラブって、女の人の隣に座ってお酒の相手したり、イチャイチャしたり、するんでしょ。最悪な場合、エッチもするのかな」

珠利は不安そうた。

「この間、大平さんが言ってた枕ってやつだろ。」

ラーメン食べに行った日に誠也からホストネタを聞いたせいなのか、不安がる珠利を真実はなだめようとする。

「だって」

「俺はピアニストとして入るんだ。何で女性客とイチャつくんだ」

呆れて電話口で突っ込んだ。

「お願いだから、あの日の約束忘れないでね。お客さんにタトゥーをなぞらせないでね」

悲しそうに訴えた。

ヤレヤレと思いながら、

「俺、準備あるから」

「わかった。じゃあ面接頑張ってね」

と、言ってお互い電話を切った。

面接行くのに何で彼女とケンカしないといけないんだと思いながら、支度を始めた。

履歴書と身分証を鞄に入れて、歌舞伎町に向かうことにした。

夜、7時の歌舞伎町。

お決まりのようにホストたちがキャッチしている。

みんな、右にならえかのように髪をセットして黒い服着ている。

そんな姿を見ながら、真実はみんな頑張っているんだなと思った。

そして緊張しながら、このあと面接を受けることになったホストクラブへ向かう。

そして数分後にたどり着いた場所は。

歌舞伎町ホストクラブ『ラブストーリー』

ギリシャ調和で白いお店だ。

まさに楽園ともいえる雰囲気だ。

お店は地下になっている。

店の外にはホストたちの写真が飾ってある。

さすがNo.1はど真ん中で写真もビッグサイズだ。

早速、地下へ降りて店に入る。

ドアを開けたら、キャッシャーで男性の内勤(事務をする人)が用事していた。

「こんばんは。僕、面接希望の者ですが」

真実は挨拶した。