話しのはじまりは涼夏の小学校6年の頃から始まる。

涼夏は同級生からいじめられていた。

そして、口論の末浴びせられた言葉は

「おまえなんかに言い寄る男がいるか」

「おまえ、なんかと結婚したがるやつなんてせいぜい親戚じゃねぇの」

などなど、だった。

涼夏は強かった。

珠利のおかげかもしれない。

芯が強く、人を憎んだりしないことを学んできた涼夏はある決意をした。

あいつらには負けない。

あんなこと言われたからには絶対いい男が言い寄ってくるようになってやる。

そして、親戚以外の人を彼氏にしてやる。

と、決意を固めた。

あいつらを見返してやると思った。

そして大切なのは復讐することではなく、努力して、見返して自分を満たすというのが涼夏だった。

そのことは珠利も望も知っている。

小さい頃から、涼夏が悲しんでいたら、望は慰めてあげてた。

年下にも関わらず、涼夏の心の支えとなっていた。

好きな女の子の悲しい顔なんて見たくないからだ。

望は小さいときから、涼夏の彼氏になるのが、夢だった。

涼夏のファーストキスも初体験をささげる相手も自分だと思っていた。

しかし、その願いも悲しくもやぶれた。

涼夏が他の人を選んだからだった。

悔しさのあまり、望は自分を選んでくれなかったことが涼夏の同窓生たちが吐いた言葉にあると思った。

そんなある日、望はあるきっかけで出逢った涼夏の同窓生たちを責めた。