あの日以来、
部活の日は早く行くようになった。


今日も飯田いるかなぁって。


でも2人でいるのを快く思ってない人物がいることを私は忘れてた。


「彩耶花ちゃん?」


呼ばれて振り向くと亜紀ちゃんがいた。


「ちょっとだけ話しあるんだけど良いかな?」


「う、うん」


何の話かは聞かなくても分かっていた。


きっと飯田のことだ。


私が彼女だったら女の子と2人で練習なんてやっぱり嫌だし。