月曜日。いつもの時間に大学にたどり着く。

今日も健吾はすでに来ていた。

「ういっす。そういえば昨日千秋ちゃんの家に行ったんだって?」

「健吾・・・お前ほんとに情報速いな。どこで聞いたんだ」

「ふふふ。俺の情報収集能力を甘く見るなよ。彼女風邪引いたんだってな」

・・・情報源が一カ所しか思いつかないのが哀しい。

「風邪といってももう元気そうだったよ。あれだけ元気があれば問題ないね」

「ならよかった。遥さんも結構心配してたし。」

やっぱり。そういうことを面白く話をふくらませるのは遥さんの癖である。

「それにしてもいいよなぁ。あんなかわいい彼女がいるなんて。」

って遥さん、何を吹き込んだんですか?

「は?いきなり何言いだすんだよ。別に誰もつきあってるなんて言ってないし。それにあんなやつとなんでつきあわなければいけないんだよ」

「あれ、違ったんだ。じゃあ俺にも可能性はあるわけだな」

そう言いつつ机の上のカレンダーを指さした。