「さて、集まってみたもののどこへ行きますか?」

「・・・決めてなかったのかよ。健吾何か心当たりは?」

「いやー、場所まではわからんし。」

「この前行っていたじいさんの話は?」

「さすがに場所とかまではわからないみたいだったな。」

「私の方も遥さんに聞いてみたんですけど、やっぱりわからないみたいですね~」


結局、ノープランか・・・・

「とりあえず桜の名所巡りでもしてみますか?こういうときの秘密兵器、ガイドブック~」

どこぞの猫型ロボットよろしくバックから千秋が取り出したガイドを参考に何箇所か候補をピックアップする。

まずは無難に手短な公園から回ることにするか。

「ま、行けば何とかなりますよ。千里の道も一歩からですっ」

「ちなみに千里ってどのくらいか知ってる?」

「え?10kmくらい?」



・・・聞いた俺がばかだった。