「あ、そうだ。すっかり忘れてたっ」

健吾がいきなり大声を上げたため危うく椅子から転げ落ちるところだった。


「おい、夏樹。そういえば教授が探してたぞ?」


このタイミングで思い出すか普通。

むしろそういう大事な事は先に言ってほしいのだが。


「わかったよ、じゃあ打ち合わせは後任せるわ。ちょっくら顔出して来っから」

「ほいほい、ごゆっくり。」

「完璧な作戦考えておきますね~」