―― 幕間 ――


また同じ夢を見た。


いつもの丘に一人で立っている。


腰を下ろすと頭上には雲一つない広い青空が広がっていた。


いつの間に現れたのだろう、隣にはいつもの少女がこちらを見下ろしている。


白いワンピースに、腰に届くかというくらいの長くきれいな黒髪。


逆光のため彼女の表情はわからない。




突然一陣の風が吹き抜け思わず目をつぶる。










(貴方の夢は何?)

目を覚ます前に声が聞こえた気がした・・・