ぼーっとして車内に流れるラジオを聴いているとその場所に着いた。

私の新しい家に。

新しい家はレンガと木材だけで建てられていて、蔦が巻き始めていた二階建ての一軒家だった。
綺麗というよりは、趣があるといったほうが似合っているとてもいい家。

近所の家は5分歩かないとないらしく、私のような人間にはとても合っている。


両親が私を考慮してこの家を探してくれたと思うと感謝しかできない。