その瞬間ガタガタガタッと椅子を引く音が響いた。


私の周りに女子が増えていく。


「東京のどこに住んでたの?」
「友達になろ!ねぇ!!」
「ここきてどう思った?何もないでしょ?」
「なんでそうゆう格好してるの?」
「あっ、あっ、はじめまして!よろしく!!」



私は目を伏せ続けた。こんな質問されたところで何にもならないから。



横目で見られていることに気づいた。
あの時と同じ軽蔑の目。思わず見てしまった。




隣の席の男子と目があった。
その男子は表情を変えることなく、
黒板の方を向いた。