目を覚ました葵は制服に着替え始めた。


東京の時とは違う黒いスカーフに夏服の白いセーラー服と黒いハイソックス。
スカートは膝までの長さ、長い髪を三つ編みに結び、伊達の眼鏡をかけた。

「よしっ」


鏡に映ったのは昭和の女の子みたいな
地味な女子だった。

リビングに行き、両親に挨拶をする。


「あら、葵!似合ってるじゃない。ねぇ、お父さん」


「ああ、いいんじゃないか。」