なぜ、私だけなのかと言うと。

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入学して間もない時に、
夜の仕事で、お酒を飲まされ、体をめちゃくちゃに、触られて、ヨレヨレになって路上を歩いてる時のこと。

後ろから、何やら、バイクの音と、眩しい光が、私の影を地面に映す。


そのバイクは100メートルほど、前にある、自動販売機の前で止まった。

私は変わらず歩き続けると、

バイクに乗ってた男視線を感じる。

ふと下を向いて歩いていたら顔をあげると、

(あっ。)
((あっ。))

お互いが、気づいた。

同じクラスの子だ。1、2回話したことがある。

私はいつも通りのつくり笑いで、微笑んでいくと、彼が

「こんな時間になにしてんの?」
と、低い透き通った声で聞いてくる。

(ほっといてよ。)
なんて思いながら

『ちょっとね、用事があって』

「ふーん」
と、自動販売機から出てきた、コーラを取りながら言う。

私が歩き出そうとすると、
「なにそれ」
と低い声。

えっ?と、思い、振り返ると
彼の視線は私の腕に。

(あ…)

そこには、強く握られた跡。

爪の跡もあり、

その後、彼の目線は上へ。

首元を見られた。

首元をにも、歯型があり、噛まれた跡が

これも同じ、今日の人にやられた

あまりにもお酒を飲ますから、抵抗したら、
こうなった。

『あー。これ、ちょっとものが落ちてきちゃって。』
と、はははっと、誤魔化し笑い。

そんなのは、彼に通用しなかったみたいで

「は?」
と。

男に抱かれた。
と、読まれたらしい。

そこから、誰にでも、抱かせる女として、読んだのかな?

私は「送ってく」と言われ、バイクの後ろに乗った。

数分後家に着いたと思えば、全然知らない家。

彼の強引な、導きにより、家の中へ押し込まれる。

飲まされたお酒が私の体をボロボロにする。

『まって、なにするの。ここどこ』

「おれんち」

1人暮らしには大きすぎる家。もちろん一軒家だ。

彼はここで、1人で暮らしてるみたい。
部屋は綺麗だし、整っている。

彼は荷物を置くと、立ってる私の手を引き、寝室らしき場所へ。

『まって。』

「ちょうど良かった。俺、さっき別れたばっかで、いろいろ溜まってんだよな。」


彼女と別れ、そのイライラが溜まりに溜まって、性欲が止まらないらしい。

『ダメ。私帰る』

抵抗すると、鋭い目つき。

強く、ふかふかのバネのベットに倒される。

「お前、誰にでも抱かしてるくせに、」

(読まれてたみたい。)

服をなんの躊躇もなしに、破かれる。

(今日の人はさすがに服は綺麗に脱がしてくれたよ?)
なんて、頭が朦朧としながら、考える。

彼は何かをみて、目を大きく見開いた。

それは、私の横腹にある、大きなアザ。
虐待の跡。

そう、私は家庭環境が悪く時々、酒飲みの母からの暴力を受ける。
その残り傷だ。

「…」

彼の手が止まったと思いきや、次は、今日つけられた、歯型の跡を、数カ所、指でなぞる。

内出血をしてる肌の上を。優しな手で。

その後、彼は優しく、私の鎖骨にキスを落とした。

(優しいじゃん。)
と思えば、予想は正反対。

強い手で、激しく抱かれる。

『…んっっ』

「はぁ…」

彼と私の荒い呼吸が部屋を囲う。

『いた…いっ』

彼の手が私の股の間に。

3本の指が、中に入って行った。
バラバラに動かされる。
女の感じるところ、いたいところ、よく啼くところ、なんて、わかりきったかのように。

(まって。一気に3本はきついよ。痛い。)

「…啼いて」

「もっと…」

『…んっ、イタ、いよっ、あっ』

「はぁ…っ」

抵抗し、彼の手を握ると、強い力で、両腕を頭の上で握られる。

私が抵抗できないように。

そこから、私は3分以上、痛みと戦った。

彼が手を抜いたかと思えば、
その手を私の口の中へ。

(苦しいっ)

『…っん』

目を開くと、少し、悪く笑いながら、私の苦しんでる姿を楽しんでる。

カチャカチャ

彼がベルトを外した。
かと思えば、
そのベルトは、私の手へ。

こんどは、私の片方の手を、ベッドの柵に、ベルトでしばりつける

もう片方の手は、動かないように彼に握られてる。

ズボンを下ろし、私にあてがう。

慣れた手つきで、体を進ませ、
なんの遠慮もなしに、初めから激しく体を振る。

私が彼が来ていたティーシャツまで、やっとの事で手をつけると、彼が動きを止め

「なに。」

『あなたも脱いで』

私は1人だけ裸なのが、好きじゃない。

すると彼は、
「無理」
と、そっけなく言った。

その隙をみて、服を上にあげるも、
体にある、アザのような、緑色の模様。

私はドキッときた。

彼は大きくため息をした。

「見られちゃったらしかたねぇな。」
と言って、

私から体を抜き、
処理をし、上の服を脱いだ。


そこには、大きな龍の刺青。
刺青を生で見たのはあるが、こんな大きな刺青は初めてだ。

びっくりして、思わず、手を伸ばす

『な、んで。』
と聞くと、かれが私に刺青を見せるように背を向け

「おれんちヤクザなんだ。親が。だから、ここで一人暮らしして、バイクも乗ってる。」

(え、そんなのしらなかった)

その後、刺青や、お互いの秘密を知ったのをきっかけに仲良くなった。
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これが、私の、かれの刺青をしった、理由。