それはそれは、

恋愛経験も乏しく、いわゆる初恋というやつだった恋がこんな散り方するなんて。


それに、二人ともかなり親密っぽい。

実はかなり前から付き合ってたんじゃ…
なんて考えていると、涙が溢れてきた。



「っ…うぅ…っぐす…くっ…ぁ…ぅう…」



近所の公園の入り口前。

陽が照った熱いアスファルトに膝をつく。



「な、んで…っうぅ…ぐすっ……」



中学のときから引っ込み思案な性格は治らなくって。

友達作りもへたっぴだった私に積極的に話しかけてくれたあの子。

好きな人ができてからよく相談していた。

でも、それがいけなかったのかな。

私がその男の子のいい所を話すうちに、あの子も好きになっちゃったのかな。


なら、相談くらいしてくれればいいのに。


でも、相談されたって、私……

結局、変わらないんじゃないの……?


相談されてもされなくても、結果的に私は傷ついて泣いて。

それで、相談されたなら
「どうして私が先に好きになったのに」
って。

そして、相談されなかったから
「なんで相談してくれなかったの」
って。



「っう…わ、たし……っ」



なんて、勝手なんだろう。