「おっけ!乾いたよ!」

「ありがとう…。」

「じゃあ、帰るか。」

「うん!おじゃましました!」

私は立ち上がって、おばさんとおじさんに挨拶した。

すると2人は笑顔で
「また来なさい。」
「気をつけて帰るんだよ。」

と言ってくれた。

私たちは、外に出た。

「「…。」」

しばらく沈黙が続く。

「なぁ…。」

突然、隼人が話し出した。

「ん?」

「母親のこと…大丈夫か?」

隼人まで…。

「うん、大丈夫だよ。
これからのこと、ちゃんと考えようと思ってる。」

「そっか。」

そこから、また沈黙。

黙って歩いてるうちに、家に着いた。

「ありがと。じゃあ、また明日ね。」

「おう。またな。」

そう言って、隼人は来た道を帰っていった。

私は玄関に向かう。

「…?」

部屋の1つの電気がついてることに気がついた。

(いつもは、真っ暗なのに…。)