今はこうやって隼人の家族が助けてくれてるから何とかなってるけど、この先ずっとこうとは限らない。

もし、隼人に振られて気まずくなってしまったら、この家にも来れなくなってしまう。

考えなければならないとわかっていながら、その事実から今まで逃げてきた。

ちゃんと考えよう…。

「さて、もう上がりますか。」

「うんっ!」

私たちがお風呂から上がると、隼人とおじさんがテレビを見ていた。

「おー、由姫。出たか。」

「うん!今から髪の毛乾かすー。」

そう言ってドライヤーの準備をしていると

「よし!」

と言って、隼人が立ち上がった。

「俺が乾かしてやろう!」

「え/////」

隼人は、優しく髪を乾かしてくれた。

きっと私は、耳まで真っ赤だと思う。

おばさんが、ニヤニヤしてこっち見てくるんだもん!!