隼人のお母さんは、いつも優しく迎えてくれる。

「おばさん、今日の夕飯何ー?」

「今日は、唐揚げよ。」

「か、か、唐揚げ…。」

唐揚げは、私の大好物。

「は、やと…、聞いた…?今の…。」

「はいはい、聞きましたよ。」

「いえーい!!唐揚げー!!!!」

騒ぐ私の横で、ため息をつく隼人。

そんな私たちを見て、微笑んでるおばさん。

あったかいなぁ…なんて感じてしまう。

そのままみんなでご飯を食べて、私はおばさんと一緒にお風呂に入った。

私が入りたいと言ったのだ。

2人で湯船に浸かると、おばさんが口を開いた。

「由姫ちゃん、なんかあった?」

「え?」

「だって、急に一緒にお風呂入ろうなんて言ってくるもんだから…。なんかあったのかなって。」