昼休み、俺はさっきの屋上の出来事を思い出していた。
「中川晨くん、あなたは今日から野球部の一員です!」
「だから、野球は嫌いだって言ってるだろ」
外崎っていうやつはなぜか俺を野球部に入部させようとした。
しかもよりによってこの弱小チームに。
誰が入部なんかするかっつーの。
時間の無駄だ
「しーん!なにぼけーっと考えてるんだよっ」
いきなり、俺の頬に冷たいジュースを押し当ててきたコイツは
石井健介(イシイケンスケ)
俺とは幼馴染でサッカー部。
少し性格はバカっぽいところあるけど自分の芯をしっかり持ったすごいやつ。