「別に死ぬ気じゃないよ ただ違う世界をみたかっただけ」 っていうとまたニコリと笑って少女はこっちに戻ってきて手を差し出した。 「さっきの質問答えて 野球はすき?」 「嫌い。」 そう言って俺はさっきの野球ボールを彼女の手の平にのせた。 これが俺とお前の不思議な出逢い。 変な奴、それがお前に対する第一印象だった。