「彼が、私の事を少しでも忘れて……他の子を幸せにできた時、この手紙を彼に渡してくれる?」

「ああ。もちろん渡す」



あれ?なんか、おかしいな。

……私、消えてきてる?


「ねぇ、マナト。もしかして……これが成仏していってるってこと?」



マナトは無言で頷く。


……そっか。私、もう行っちゃうのか。

そういえば、足とかほとんど消えてきてるのに、感覚ないや。

確かに、もう大丈夫って、もうここに戻らなくても……向こうに行ってもいいって思ってる。