「私……ここのベッドだった」


そう言って自分のいたベッドを指さす。

そこは、窓側で外がよく見える。



「……ねぇ、やっぱり別のところ行きたいんだけど」

「いいや、待て」



マナトはベッドの近くへ行くと、そこから見える窓の外の景色を見つめた。

そこから見えるものは、小さな公園やマンションなど、普通の景色で特に変わった建物などはない。



「何もないな……」